SQL Server 2016がインストール済みのWindowsが提供されました
ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する(最近ビールへ浮気ばっかり)大栗です。
先日の2016/6/1にMicrosoft SQL Server 2016の一般提供が開始されましたが、AWSにも早速やって来ました!
Amazon EC2 Windows support for Microsoft SQL Server 2016
SQL Server 2016
MicrosoftのドキュメントSQL Server 2016 の新機能を利用するによると、主な新機能に以下のものがあるようです。
- 列ストア インデックス
- クエリ ストア
- テンポラル
- JSON
- Always Encrypted
新機能の詳しい内容は詳しい方の説明にお任せします。
SQL Server 2016 on EC2を起動する
東京リージョンで起動してみます。
AMIを確認する
AWS MarketplaceでSQL Server 2016
を検索すると、以下の様に4種類が出てきます。
- Microsoft Windows Server 2012 R2 RTM with SQL Server 2016 Enterprise on WindowsSqlEnt
- Microsoft Windows Server 2012 R2 RTM with SQL Server 2016 Web on Windows
- Microsoft Windows Server 2012 R2 RTM with SQL Server 2016 Standard on Windows
- Microsoft Windows Server 2012 R2 RTM with SQL Server 2016 Express on Windows
今回はStandard Editionを起動しようと思います。
Manual Lanchを見ると、各リージョンで以下の様にAMIが提供されていることが分かります。
リージョン | AMI ID |
---|---|
US East (N. Virginia) | ami-36a86d5b |
US West (Oregon) | ami-d95da7b9 |
US West (N. California) | ami-d05c19b0 |
EU (Frankfurt) | ami-2ac22b45 |
EU (Ireland) | ami-e5861996 |
Asia Pacific (Singapore) | ami-cda97aae |
Asia Pacific (Sydney) | ami-cef8d1ad |
Asia Pacific (Tokyo) | ami-f110fb90 |
Asia Pacific (Seoul) | ami-f806cd96 |
South America (Sao Paulo) | ami-b09218dc |
ここで、東京リージョンのAMIami-f110fb90
の情報を見てみます。Management Consoleで検索すると以下のように出てきます。
これ英語版じゃね?
ということで日本語版のAMIを探します。
Standard Edition英語版のAMI名がWindows_Server-2012-R2_RTM-English-64Bit-SQL_2016_Standard-2016.05.11
となっています。そのためSQL Server 2016を以下のパターンで検索してみました。なお、CLIでワイルドカードは*
(アスタリスク)、Management Consoleは正規表現での検索となっています。1
Edition | 検索パターン(CLI) | 検索パターン(Management Console) |
---|---|---|
Express Edition | Windows_Server-2012-R2_RTM-*-64Bit-SQL_2016_Express-* | Windows_Server-2012-R2_RTM-.*-64Bit-SQL_2016_Express-.* |
Web Edition | Windows_Server-2012-R2_RTM-*-64Bit-SQL_2016_Web-* | Windows_Server-2012-R2_RTM-.*-64Bit-SQL_2016_Web-.* |
Standard Edition | Windows_Server-2012-R2_RTM-*-64Bit-SQL_2016_Standard-* | Windows_Server-2012-R2_RTM-.*-64Bit-SQL_2016_Standard-.* |
Enterprise Edition | Windows_Server-2012-R2_RTM-*-64Bit-SQL_2016_Enterprise-* | Windows_Server-2012-R2_RTM-.*-64Bit-SQL_2016_Enterprise-.* |
全リージョン(GovCloud、北京を除く)で確認すると下表の結果になりました。
Express、Web、Standardは全リージョンで日本語、英語、ポルトガル語が提供されていますが、Enterprise Editionはバージニア、オレゴン、アイルランドで英語のみ提供となっています。
リージョン | Express | Web | Standard | Enterprise |
---|---|---|---|---|
米国東部 (バージニア北部) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
英語 |
米国西部 (北カリフォルニア) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
米国西部 (オレゴン) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
英語 |
EU (アイルランド) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
英語 |
EU (フランクフルト) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
アジアパシフィック (東京) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
アジアパシフィック (ソウル) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
アジアパシフィック (シンガポール) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
アジアパシフィック (シドニー) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
南米 (サンパウロ) | 日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
日本語 英語 ポルトガル語 |
無し |
これで日本語版のAMIを起動できます。東京リージョンの日本語版Standard Editionはami-156e8474
ですので、コレを起動してログインします。アプリを見ると、この様にSQL Server 2016がインストールされています。
SQL Serverを試す
では、SQL Server Management Studioを起動します。Windows 認証でSQL Serverにログインします。
サーバーのプロパティを見ると、バージョンが「13.0.1601.5」(SQL Server 2016を指すバージョン番号)となっています。
新しいデータベースを作成します。
データベース名を「mydb」として作成します。
GUIでテーブルを作成してみます。
データをINSERTしてみます。
INSERT INTO Sample1 VALUES(1,'DATA1');
さいごに
SQL Server 2016を早速起動してみました。
著者がRDBMSを使用する場合は、運用の手間を低減するためにRDSを使用するのが基本なのですが、RDBMSの特定の機能を使用する場合にはSQL Server on EC2を使用する必要があります。SQL Server 2016もすぐにRDSで提供されると思いますが、EC2での運用が必要な場合もありますので、使用方法を確認しておきましょう。
- Windows ServerのAMIは1ヶ月程度で最新のアップデータが適用されたAMIが提供され一定以上経過した古いAMIは提供停止になるので、AMI IDを決め打ちせずに最新のAMIを確認する必要があります。 ↩